2019年02月11日

ここ3日間の雑感

 金曜日は、仕事を終え夕食後、プライム・ビデオで『婚約者の友人』監督フランソワ・オゾンの映画を見た。嘘も方便というが、とても切ない映画だった。モノクロ画像がとても美しく、所々、効果的にカラー画像に変わる。
 今年になって6本目となる。この調子だと、今年も50本は見ることになるだろうか。映画は封切りでないが、僕にとって初めて見るという意味で、どんなに古い映画でも封切りだ。
 今年も、いろんな映画を楽しもうと思っている。

 土曜日は、1本仕事をしてブログも書いた。またYouTubeでクイーンを聴いていた。現在『ボヘミアン・ラプソディ』の映画が大ヒットしていて、おそらく1〜2年後にプライム・ビデオで見られる。映画館で見ると、コンサートのような一体感が生まれそうな感じがするが、どうするか迷っている。

 そういえば、故フレディ・マーキュリーは日本文化に興味があり、仏画作家のファンであったらしい。僕は随分後でそのことを知った。その仏画作家は、武田仁というひとです。

 僕はその人をジンさんと呼び、ジンさんは僕のことをトモちゃんと呼んだ。ジンさんは絶対に社長とは呼ばせなかったし、正にオヤジという存在で、仕事では厳しく本気で怒られた。しかし、普段はとても優しく魅力的な人だった。

 僕はプロダクション勤務が約15年ほどで、それから独立し現在に至っているが、長崎出身のカメラマンにジンスタジオ(広告制作の個人事務所)を紹介された。40年も前のことだったが、よく覚えている。

 先ほど書いたように、殴られはしなかったが、とにかく毎日怒られ怖くてしょうがなかった。ところが不思議なモノで、相手をオヤジと思い始めると、擬似的であるが不思議な関係になる。子供が反抗期を迎えるように、僕もそうなっていった。そんな感じで、約2年半だと思ったがお世話になった。

 ジンさんに、最初に教えられたことは、デザインのことではなく、手に雑巾を持って便器を丁寧に掃除することだった。
 掃除とは関係ないが、四谷コクテール(ジャズがかかっているようなバル)にも、よく連れて行ってもらった。

 また、入社?した1979年は、小野誠治が世界卓球選手権ピョンヤン大会で優勝した年で、その日は仕事が忙しく、近くのラーメン店で夕食をとった。当時卓球をやっていなかったが、天井近くのテレビでスポーツニュースが流れていて、突然のことだったが、小野誠治が郭躍華を破り世界チャンピオンになったことを知った。僕は驚きのあまり、ひっくり返りそうになった。だから、当時のことをよく覚えている。

 そのころから少し経ったと思うが、ジンさんは、サプリメントブランド「ザバス」の、立ち上げ用のSPツール制作を担当し、僕はジンさんがデレクション&デザインしたラフを元に、ひたすら版下作業をしていた。
 その制作物を終えたころからだと思ったが、仏画を描き始めたと記憶している。

 40年前から一気に一昨日に戻るが、ジンさんのことをネットで検索し、ある人のブログにアクセスした。そこには懐かしい写真があった。僕はジンさんの若々しいころの印象しかないが、間違いなくそこにいるのはジンさんだった。
 そして、ジンさんのことが書いてあるページで亡くなったことを知った。ジンさんにお世話になった、いろんなことを思い出しながら、手を合わせた。ありがとうございました。

 土曜日は、14時から上野の東京国立博物館大講堂で開演された、小学館文化講演会、「若冲だけじゃないぞ ─ いま、『奇想の系譜』を読み直す」を満員の中で聴いた。講師は辻惟雄先生(東京大学名誉教授)、山下裕二先生(明治学院大学教授)で、2月9日から始まった「奇想の系譜展江戸絵画ミラクルワールド」に展示されている作品や、今回は展示されなかった作品も含めて、様々な説明を受けた。

 若冲だけでなく他の奇想の作家たちも、初めは海外のコレクターの目に留まり海外に多く流失した。そのころは、日本で評価されていなくて、おまけに作品も安価なので余計にコレクターに収集された。これは不味いと、辻惟雄先生は奇想の系譜として、伊藤若冲などの再評価を試み、現在の人気の礎をつくった立役者だった。弟子にあたる山下裕二先生は、「奇想の系譜展江戸絵画ミラクルワールド」を企画した。

 山下裕二先生はほんと面白い。説明するための画像が壁に、作品と山下裕二先生が映し出されると、なぜだろう、会場の観客から笑いがこぼれる。漫才をやっている訳でないが、人徳だろうか。
 
 講演中に冗談半分本当半分の衝撃の告白もあり、14時から始まった講演は、面白すぎてすぐに終わってしまった。そんな感じだった。
 
 そして、「奇想の系譜展江戸絵画ミラクルワールド」は、東京国立博物館のすぐ側の、東京都美術館で開催されている。
 その日はいい予習ができたが、その日、見るのは無理。
 東京都美術館はドアツードアで1時間も掛からないので、
 後日、改めて行くことにする。

 3日間だが、いろんなことがあった。
 また、だらだらと書いてしまった。

posted by トモ兄 at 12:25| 東京 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする