2019年05月28日

チャーリング・クロス街84番地 (字幕版)を見て

 昨日から今日にかけて不思議なことがあった。
おそらく初めての出来事で、昨日の深夜映画を見ながら寝てしまった。ここまでは良くあること。しかし、今朝、その映画を午前5時から再度見た。そして3度目は、確認するように最初と最後のシーンだけを見た。印象に残ったのは、女流作家ヘレーヌの微笑みだった。

 映画のタイトルは
『チャーリング・クロス街84番地』

 ストーリーは、ニューヨークで暮らす女流作家ヘレーヌ(貧乏作家で古本好き)が、ある日、新聞広告でロンドンのチャーリング・クロス街にある古書店(MARKS & CO.)のことを知り、さっそく注文の手紙を出す。それから、「本」を要にして、心温まる交流物語として展開し、その古書店主と二十年にわたる文通の記録だ。

 この映画は、本好きな人には必見の映画かもしれない。しかし、僕にそんな趣味はないが、2回(3回?)も見てしまった。
 感想を一言でいうと、「ヘレーヌと古書店主の物語で、未完成の完成」だった。変な日本語だが「未完成の完成」とは様々な記憶や想いが重なる。この映画を見ると、実感できるかもしれない。

 ヘレーヌの最初のセリフは、
ロンドンへ向かう旅客機の中で、隣の人に尋ねられる。
「ロンドンはいい所だ お仕事ですか」

ヘレーヌは答える。
「未完成のね」

ヘレーヌは、チャーリング・クロス街84番地にある古書店(MARKS & CO.)店主(フランキー)や社員と会うことを夢見ていた。ところが、店主の亡くなった知らせがきっかけで、彼女は会いに行くことになる。

誰もいなくなった古書店で、
ヘレーヌの最後セリフは、
「フランキー やっと来たわ」

そして、ヘレーヌは20年間の文通の記憶を辿りながら、
やっと会えたねと、微笑んだ。

人生とは何と切なく儚いものだろうか。
未完成の物語は、彼女の記憶の中で完成した。


 それはそれとして、僕は主演者がとても気になった。
 それから、ヘレーヌの目線が気になった。彼女が語るとき僕と目が合う。
 そういえば、どこかで見たような。

 女流作家 ヘレーヌ……アン・バンクロフト
 古書店主 フランク……アンソニー・ホプキンズ   

 アン・バンクロフトは、あの「卒業」という映画で、ベンジャミン・ブラドック(ダスティン・ホフマン)を誘惑する、ミセス・ロビンソンです。
 ベンジャミンの前にセクシーふくらはぎと足が見えます。何と色っぽいことか。
 この女性がミセス・ロビンソン役のアン・バンクロフトです。
 卒業のラストシーンを覚えている方は多いと思うのですが、 ミセス・ロビンソンの強烈な表情とヘレーヌの上品な微笑み。同じ役者だとは思えない。



 アンソニー・ホプキンズは、「羊たちの沈黙」という映画で、ハンニバル・レクター博士です。もしかしてこの人って本物のサイコパス。と思ってしまうほどの演技。これまた、フランクの紳士的な態度とレクター博士の精神異常さ。同じ役者だとは思えない。



 『チャーリング・クロス街84番地』という映画を見て、このスートリーも素晴らしかったが、役者さんの能力にも驚いた。おそらく、そんなことがあってこの作品を1日で3度も見てしまったのだろうと思った。
posted by トモ兄 at 18:50| 東京 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする