2019年09月22日

プラグマティックな考え方...ノイラートの船

 プラグマティックな生き方は、ノイラートの船に喩えることで、分かりやすく説明できる。

 出港してしまった船が、大海原で航行中に改修しなければならない状況になった。その船には3人が乗船している。放っておくと漂流し目的地へ着けないばかりか、船が壊れてしまい、浸水し沈没する恐れがある。

 さて、3人はどう考えるのか、どう対処するのか。

 Aさんは理想論:一刻も早く船を港につけ改修する。つまり、100%船を直し切ることが大切で、そうでなければ、また同じ状況に陥るかもしれない。今の視点が全くない理想論。

 Bさんは現実論:とにかく船を浮かばせていなければならないことが先決問題で、できる範囲で修理を始める。現実の制約の中で、ちょっとずつ直して行くしかない。「今、ここ」の視点で捉え、何ができるか。

 Cさんは悲観論:そんなことをしたって、単なる応急処置でしょ。全然根本的には直っていない。そして、もう終わりだ、どうしよう...。沈みかけている船では、論外。

 プラグマティックな生き方は、「役に立つ」ことだけに集中すること。つまり、Bさんの考え、対処方法だ。

 ノイラートの船の状況の場合、理想論や観念論、または諦めは何の役にも立たない。出港してしまった船なのだから、大改修はできなく、「今、ここ」の「現状を改善する」ことで、問題に取り組むこと。また、高い自己肯定感と、プラグマティズムの親和性は関連があり、低い自己肯定感は様々な弊害をもたらす。「できる」のに「できないと」と思ってしまうこと。高い自己肯定感はポジティブになり、ノイラートの船を沈ませないためにも、「今、ここ」の「現状を改善する」こに集中できる。つまり、少しずつ努力し改善することによって、自分の理想とする状態に高めていく生き方なのだ。

 プラグマティックな考え方を、定義付けすると

 自分自身の判断で、自分にとって「役に立つ/意義がある」と思う生き方を希望し、その希望の実現のために「今、ここ」でできることを確実に実践し、少しずつでも自分を理想の状態に高めていく生き方/考え方。

 はじめに、戻ります。

 絶対に自分や自分の生き方を否定すべきではない。その考え方、拠り所、経験、弱さを大切にし、そのうえで、日本人的な考えとは異なる「プラグマティック」を、自分の中に「もうひとつ」の選択肢として、戦略的に自分の生き方考え方に取り入れ、多くの悩みに対処する。

 はじめに、この内容は感動的だった。つまり、今までの自分を自己否定し新たに一から作り直すことではなく、今までの自分にプラグマティックな考え方をプラスすること。だから、この本は最後まで読める気がした。

 感想文を書こうと思っているが...
 人生は100年だそうだ。まだまだあるぞ。プラグマティックな生き方も加え、様々な問題に取り組んでみること。だから、今から役立てることにする。と書いた。

 ところが、最大の難関が待っていた。
 それは、絶対に自分や自分の生き方を否定すべきではない。が根拠になる、つまり、可能性としてこれまでの考え方と、プラグマティックな考え方を、どう戦略的に選択するのだろう。
 
 以前も同様なことに悩まされたことがあった。

 目的を考えたり、あるいは知識だったり。僕にとって畏れ多い言葉だが、知的構造物は頭の中の出来事で、行動を伴わない。つまり、考えたり一からやり直そうと思っても、もうすでに出港し大海原にある船は沈んでしまう。だから、結局は「今、ここ」で「役に立つ」ことだけに集中すればいいのだ。

 だろうとまた思った。
 
 山中司著『自分を肯定して生きる プラグマティックな生き方入門』は、とてもいい本です。
 
posted by トモ兄 at 16:21| 東京 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする