2009年02月22日

現代版マッチ売りの少年少女たち

 ある人から紹介があり、デザイン会社で2週間ほどお手伝いをすることになった。場所は西麻布で、仕事内容は表組みや写真の切り抜きなど、レイアウト編集する前の素材づくり。

 デザイン会社で勤務するのは、約15年ぶりでとても興味があり引き受けた。朝は午前5時30分に起床し、自分の仕事を午前中に終わらせる。少しだけ休憩をとり電車に飛び乗る。そして、今度は13時から22時まで。早朝から深夜までのかなりハードなスケジュールだが、1週間が過ぎ、第2週へ。自分の能力で役立つだろうかとか、どんなことをするのだろうか。しかし、だんだん仕事のことよりも、電車の中の風景が気になってきた。

 電車に毎日乗車する。最初からフリーランスでなかったので、当時の車内の風景を覚えている。多少大袈裟に較べてみると、漫画本を読む人がいない。その分、携帯電話などでメールやゲームをしている人多い。変わらないのは酔っぱらい。そんなことは分かっていたが、あの集中した眼差しはなんなのだ。あの真剣さに驚いてしまう。

 僕は普段からPCのモニターを10時間以上も見ているので、携帯電話の小さいモニターを見るのはしんどいし、仕事以外でモニターを見たくない。ゲームはほとんどしないし、メールはPCで打つ。だから、遊ぶのならアナログの世界がいい。

 22時に退社。駅に向かう途中に六本木ヒルズがある。森ビルでは都市塾という社会人向けに講座を開いている。僕は都市塾の塾生で、卒塾式はマスコミにまだお披露目もしていない六本木ヒルズで行われた。そんなこともあって親しみを感じる。また、話しは前後するが、森ビル(六本木ヒルズ)がまだ土地買収をしている頃、旧テレ朝裏の坂を下ったところにあったデザインスタジオに勤めていた。とにかく久しぶりからか、帰りの地下鉄に乗るころは、ヘトヘトで眠くて眠くてたまらなかった。そんな余計なことまで思い出してしまった。

 帰途は電車を2回乗り換え、約1時間で自宅へ着く。車内ではウトウトしていて乗り越さないように注意している。前述したが、今時の人は、疲れがピークになるよな時間帯にもかかわらず、ゲームやらメールに興じている。対戦相手がいるのか、伝えたいメッセージがあるのか。眼は空に輝き、親指は無に凄まじく動く。

 僕には、移動する空間で、親指によって、物語を紡いでいるように見える。そんなことは実際にないと思うが、一瞬バックライトに顔が照らし出される。

まるで、
現代版マッチ売りの少年少女たちなのだ。
ラベル:孤独 物語 ゲーム
posted by トモ兄 at 23:07| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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