2009年05月28日

再び、「渾沌、七竅に死す」とキティちゃん


 
 キティちゃんは今年で誕生35年目を迎え、「英国王立造幣局鋳造 ハローキティ誕生35周年記念貨」が5月25日(月)より国内発売されます。キティちゃんのファン層は子どもから大人までで、どうしてそんなに人気があるのでしょうか。
『漢文力』の著者である加藤徹さんは、その謎を漢文で説きました。

 著者は、キティちゃんの口がないことに着目。そこに絶大な人気の秘密があるといいます。キティちゃんの顔には、耳と目と鼻があります。口はなぜないのでしょう。ここに魅力の「魅」が隠れているそうです。子供たちは、キティちゃんに話しかけます。しかし、キティちゃんには口がないので、自由に表情を想像して、お話を楽しめる。ここに、未完成の「魅」の力があるそうです。

 魅力は、曖昧でドロドロした状態のときが、いちばん力がある。
これを漢文では、

「渾沌(こんとん)、

七竅(しちきょう)に死す」


といいます。

『荘子』の寓話で、「渾沌、七竅に死す」

 南海の帝(てい)をしゅくと為(な)し、北海の帝を忽
 (こつ)と為し、中央の帝を渾沌(こんとん)と為す。
 しゅくと忽と、時に相与(あひとも)に渾沌の地に遇(あ)
 ふ。混沌、之(これ)を待(たい)すること甚(はなは)だ
 善(よ)し。しゅくと忽と、渾沌の徳に報いんことを謀(は
 か)りて曰(いわ)く「人皆七竅(しちきょう)有りて、以
 (もっ)て視聴食息す。此(こ)れ独(ひと)り有る無し。
 試嘗(こころみ)に之(これ)を鑿(うが)たん」と。日に
 一竅(いっきょう)を鑿(うが)つに、七日にして渾沌(こ
 んとん)死せり。

 南海の神の名前をしゅくといい、北の海の神の名前を忽
(こつ)といい、真ん中の神の名前を渾沌(こんとん)と 
 いった。あるとき、しゅくと忽は、渾沌のところで会った。
 渾沌のもてなしは、とてもいき届いていた。しゅくと忽は、
 渾沌にお礼をしようと思い、相談した。
 「人間の顔には、目耳鼻口の七つの穴があり、それで視聴飲
 食をしている。でも、渾沌くんだけにはない。顔に穴をあけ
 てみよう」
 一日にひとつずつ穴をあけていったところ、七日目に渾沌は
 死んだ。

 渾沌は『荘子』の寓話で、この世のあらゆるモノやコトの中心部に渾沌が隠されている、という寓話です。

 たとえば、男性にとって、魅力的な女性には謎があります。男女にかかわらず全てを知ってしまうと、その魅力は半減するかもしれません。たくましく想像力を働かせてたほうがより魅力的に感じます。恋は盲目といいますが、渾沌は魅力の一つなのです。

 つまり、渾沌を解決したければ、ひとつずつ穴をあけていけばよいわけです。そうするとハッキリと見えてくるモノやコトがあります。結果的に「渾沌殺し」であり、人の想像力も失われ魅力は半減してしまいます。

 「渾沌、七竅に死す」

 だから、キティちゃんの顔に七つ目の穴である「口」をあけると、キティちゃんの魅力は死ぬ。同様に、渾沌も七つ目の穴で死んでしまったのです。おそらく、そのままにしておきたい解けぬ謎があってもいいのです。

 この漢文は、「第5章 魅力と恐怖の秘密」にあります。

加藤徹著『漢文力』のテーマは、
明日を生き抜く設計図を描くために、古人の思索を追体験することによって、自分自身の思考力を鍛えることだそうです。



『漢文力』で、思考力を鍛えよう!

  


ダニエル君も、キティちゃんの魅力に…


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posted by トモ兄 at 00:21| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ハート(トランプ)アフィリエイト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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