2009年06月07日

『真夏のオリオン』試写会の感想_2

 試写会の翌日、なぜか矢野徹著『自殺潜水艦突撃せよ』を思いだしてしまった。この小説はうろ覚えなのですが、時は第二次大戦。海上を漂流する兵士を救う米軍救助潜水艦の物語。この潜水艦が、漂流している日本軍兵士と出会うことになる。

 戦闘能力を失った日本軍兵士は、敵である米軍に助けられることを拒否し自殺を図ろうとする。その時、米軍兵士に生きることを説得される。そのシーンはとても印象的で感動したことを覚えている。しかし、具体的な内容はこれまたうろ覚えで、

 「これからの日本をつくるのは、若い力の君たちだ。
  だから生きろ」

そんなイメージだったと思う。

 『真夏のオリオン』では、死に急ごうとする人間魚雷回天の搭乗員に、艦長は「もったいない」という言葉を使う。
生きるために戦っている、死ぬためには戦っていない。

 どんな状況においても、命は未来のために活かす。
 勇敢であって欲しいが、無駄に死に急ぐことはならない。

 『真夏のオリオン』は、朝方に東の空の低い位置で美しく輝き、吉兆といわれている。その星に、想いを寄せる人の帰還を願った。この映画はとてもロマンチックな物語ともいえるが、究極のテーマは、どう生きるかだと思う。

 なぜ、矢野徹著『自殺潜水艦突撃せよ』を思いだしたのか分からない。もしかすると、あまりにも曖昧な記憶なので、間違えて勝手に話しをつくっているかもしれない。

 しかし、そのことを承知でこの二つの物語の共通することは、生き残ったことだ。つまり、「生きろ」っていうことかな?破壊から再生へ。多くの犠牲の上に成り立っている世界。新たな未来の建設は、生き残った人たちに託されている。
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 そんな感じ方もあると思うが、
映画はエンターテイメントだ。潜水艦映画の独特の息苦しさがあった。陸上でのシーンでは大きく深呼吸をしてしまった。空気は何よりのご馳走だと思ったが、カレーライスも美味しそうだった。ハーモニカはいろんな使い方があるものだ。吉田栄作の演技力に感心した。最後にとった起死回生の作戦。潜水艦映画は、とても狭い閉ざされたシステムの人間ドラマだ。
『真夏のオリオン』は、面白かった。

posted by トモ兄 at 02:32| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 文化・芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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