2009年09月09日

秋の夜長に想うこと 読書はクスリ

 秋の夜長はせっせと仕事をしよう。ということで、夜なべに精を出している。仕事は週に一回、徹夜があるが、内容的にも体力的にも馴れてきた。しかし、たまに頭がボロボロになり溶けそうになる。そういうときは、体力回復やストレス解消するために、睡眠はもちろんだが、できるだけ読書や美術鑑賞もすることにしている。

 野尻抱影著『星の民俗学』を読み始めた。
この本は、北極星を語るから始まる。
北極星はほとんど天の北に位置するが、真の真北からは1度弱を隔てており、その半径で24時間に1回円を描いているそうだ。それを初めて発見した人の説話がある。それは浪速の名船頭徳蔵の女房が、夫を警めた話しだった。

 徳蔵は、千石船で日本海から蝦夷地へ渡っては昆布や鯡の類を積んで帰り、それを売って商売をしていた。
 徳蔵の女房は、夫の留守の間に二階で機を織りながら、天窓の北極星を見ていたら、一寸四方廻っていことに気付いた。
女房はそのことを夫に
「夜中船で走るとき何を方向の目印にしているのか」問う。
徳蔵は、「北極星を目印にしている」と答える。
「あの星は回りますか」と問う。
「少しも動かない、だから安心だ」と答える。
女房は
「北極星が動かないと思い、夜航海すればきっと後悔します」とダジャレをいった。とは誰も書いていないm(__)m、
何千キロ先ではかなり誤差が生じる。

「あの星は夜中、一寸四方廻っています」

 それだけ動くのに気がついたことを説明をし、夫を警めた。
きっと、夫の航海の安全を祈る真心が発見させたのだろう。

 野尻抱影は、星座と星の名や、伝説、民俗などに目をさらしてきた。そしてここに三十編を集めた。既に肉眼で星は見えなくなったが、イメージの中で星たちは輝きそれを楽しむ。また、星の説話に目を見張る。やはり野尻抱影は素晴らしい。

星の民俗学 (講談社学術文庫 279)


 秋の夜長に想うことは、
バカも休み休みというが、仕事も休み休み。
肉眼で見えなくなることはあっても、
感性は鈍くなりたくない。
読書は確かに読むクスリになると思う。

 今週の土曜日は、「小石サダヲ展」を予定している。
posted by トモ兄 at 00:13| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ハート(トランプ)アフィリエイト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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