2010年03月21日

兄と弟を山笑う


 兄が退院した。それから数日後、面白いメールが届いた。
 療養中にいろんな夢を見たそうだ。いわゆる生死を彷徨った夢ではなく、ほぼ日常に近かったらしい。ただし、数年前に亡くなった先輩の顔を見かけたようだ。詳しくは聞いていないが、おそらく話しかけていない。

 とても興味深かったのは「瞬き(まばたき)」の話しだった。いつも「瞬き」をすると夢から覚めたそうだ。単に夢から目が覚めたということではない。
 もしかすると、「瞬き」は夢と現実の切り替えのスイッチかもしれない。

 不思議なのは無意識の夢のなかで、「瞬き」は意識されていたことだ。誰もがいい夢とそうでない夢を見る。結末を見たくない場合、「瞬き」を意図的にすることは、まるでDVDのストップ操作で、夢の動画が停止し現実に戻る。

 私はこう思った。兄ができるのなら、弟である私にもできるはずだ。今度夢見たときに、忘れていなかったら試してみよう。もし「瞬き」して目が覚めたら、それは現実だ。しかし、目が覚めなかったら、それは実現だ。夢が叶ったときかもしれない。と思うことにする。
 
 兄はとてもいい頃に家へ戻った。
 木々は芽吹き和やで、山は笑って迎えた。

 さて、弟はどうなったかというと
 浅はかな夢 山笑う。
 
ラベル:瞬き 山笑う
posted by トモ兄 at 10:55| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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