2010年07月11日

管理組合物語_2(無関心さ)


 マンション管理組合で最も重要なことは、快適なマンションライフと資産価値を高めることだと思う。しかし、実際にはどうなのかと思ったりもしている。8年間ぐらいだと思うが、不動産広告専門に仕事をしていた時期ががあった。広告の目的は販売促進であって、その後の暮らしについては適応外で、そこに住むマンション住人一人ひとりが物語を構築するものだと思っている。基本的には、購入した瞬間から自己責任になる。つまり主人公になる。

 当時、土地神話があり経済は右肩上がり。金利は6%前後だった。
不動産広告の制作にあたって、概ね3つフレームがあった。それは、販売方法・建物の品質・環境で、コンセプトはその中で最も優先するフレームを選択し強調した。例えば、販売方法では史上最低金利で今こそ購入のチャンスであると訴求した。品質に関しては共有と専有設備があり他物件と比べ優位性を発信した。耐震構造とか充実のコミュニティスペースやセキュリティで、プライバシーの確保や住人の交流。専有では間取りとかベランダ(共有)の広さ、先端技術の設備や収納の多さも重要だった。環境は、生活環境とアクセスの利便性を謳った。駅近かは会社へのアクセスがよく、奥まったところは緑が多く安らぐ住環境だ。また、加えて周辺で大規模開発があったり新たな交通機関の情報と、3つのフレームがバランス良く整うと快適なマンションライフと資産価値も確実に上がる。広告として物件の情報発信はここまでで終了する。後は購入者の判断に委ねられる。

 さて、器は揃ったが、それだけで快適や価値は約束されるのか。


 ところが、イメージとしての建物や住環境はそうだとしても、住民に引き渡されてからの最も疑うべきは、実は大義名分の資産価値であり快適なマンションライフなのだ。管理組合活動を行うとすぐに分かることがある。それは、そこに住む住民の無関心さにある。

 例えば、セキュリティを高めると安心・安全で快適なマンションライフと資産価値も上がると不思議に口を揃える。そこで管理組合は、防犯カメラの設置を考える。まず、ネットや業者から見積もりをとる。最も廉価なカメラを購入し設置する方向で話しが進む。私は待ったをかけた。なぜなら、防犯はシステムであり単品を購入・設置ではその効果は上がらない。つまり、器は揃ったが運営面は考慮されていない。何かトラブルがあったときは保存された画像を調べるそうだ。防犯システムは、同期でなく非同期なのだ。まるで、刑事物のビデオのように事件を見る感覚なのだ。そしてシステムとして誰が監視するかも明確でない。厳しい経済状況下では無理もないと思うが、廉価な防犯カメラの購入が優先的に検討される。誰も監視していない若しくは人任せの防犯カメラでも、犯罪を未然に防ぐ効果があるという根拠を堅く信じている。

 セキュリティーを高めるためには、イベントを開催することが効果をあげるのではないかと思っている。理由は3つある。事前に話し合いを重ねることでコミュニケーションがとれる。また、イベントが行われば、住民の交流が図れ快適なマンションライフに寄与する。そして最大の効果は顔を覚えられること。つまり、住民の目が防犯カメラとして、部外者に対して注意を払うようになる。

 あまりよい例でないが、火事や大地震が起こった時を想定する。
仮に火事場泥棒が入り込んでも、住民の顔が分からないと対応できないし、非常時に防犯カメラは役に立たない。  

 だから、資産価値やマンションライフにとどまらず、無関心さは決定的な不安材料になる。

 管理組合活動をするとき、意図的に無関心さを無くすことも
 大前提にすることが必要だと思う。
 
ラベル:管理組合 無関心
posted by トモ兄 at 11:47| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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