2012年05月01日

風薫る五月。その風に甘えたし


五月.jpg

 風薫る五月。その風に甘えたし?


 風薫るとは、広辞苑に「南風。温和な風。かんばしい風。南薫。青葉の香りを吹きおくる初夏の風。青嵐アオアラシ。薫る風。」とある。また、日本最大の俳句の結社「ホトトギス」の季寄せに「風薫る」とあって、「南風が緑の草木を渡って、すがすがしく匂うように吹いてくるのを讃えた言葉で薫風ともいう。」

 薫風の出典といえば、「唐文宗」の「薫風自南来 殿閣生微涼」(薫風南より来たる。殿閣は微涼を生ず」の漢詩かららしい。これだけでは意味不明。実は「唐文宗」という皇帝が、臣下の「柳公権」という者と交わしたたわいもない会話だった。

 唐文宗帝が言った
 人皆苦炎熱(人は皆炎熱に苦しむも)
 我愛夏日長(我は夏の日の長きを愛でむ) 

 柳公権は答えて
 薫風自南来(薫風は南より来たる)    
 殿閣生微涼(殿閣に微涼の生ず)  

 漢詩は詳しくないが、ポイントは風の捉え方らしい。
皇帝は、人は皆熱さに苦しむが、私は日が長い夏が好きだ。
臣下は、いい南風です。この城に微かな涼さを呼んでくれます。臣下は、夏の炎熱と感じる風を薫風と言い換えた。
 つまり、巡る巡る自然現象を肯定的に捉えることで、世界は一変する。熱風を微涼とし、自然の恩恵を感受する。

 朝、愛犬アルペと散歩すると特に感じるのは、「緑の草木を渡って、すがすがしく匂うように吹いてくること」だ。しかも、その風は暑くもなく寒くもなく心地いい。

 汗ばむ夏がすぐそこに。一瞬の風薫る五月。
 暫くは五月の風に甘えたし

 とてもいい季節だ。その感覚がよく分かる。

posted by トモ兄 at 11:44| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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