2012年09月18日
GLOBE 人工知能を読んで
朝日新聞グローブ 9|16sunの人工知能を読んだ。
難しかったが、それでも興味を覚えた。それは、「めざせ3歳児」と「フレーム問題」です。
「めざせ3歳児」は、孫とイメージが重なる。
孫が1歳でどんどん物を覚えていく姿に驚く。iCub(人工知能研究の最先端で、人間の赤ちゃんが物を見たり触ったりしながら覚えていく過程をまねた赤ちゃん型学習ロボット)もそんな感じだろうか。また、iCubは3歳のお誕生日を迎えてからは、どうなるのだろう。
また、「フレーム問題」では、一時期よく読んだ「アフォーダンス」のことを思い出した。
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「めざせ3歳児」は、正にそのままのイメージ。研究者の「夢は3歳児と同じぐらいの賢さをもつロボット」だそうだ。
戦後始まった人工知能の研究は、詳細なプログラムと速く正確な計算できるコンピューターづくりをめざしてきた。しかし、iCubの開発は、身体を通じて脳を鍛えるという新しい手法をとる。つまり、母親と赤ちゃんの関係に似ている。
現在、身の回りに人工知能をうたった製品が登場している。掃除ロボットやチェスや将棋でプロを負かす製品などは、限定した仕事しかできない。研究者がめざすのは、単一の機能でなく、論理的な考えができ、感情も併せ持つ人間のような人工知能だ。
さて、iCubの3歳以降は人間の子供のように、教えてもないことが突然できるようになって、大人を驚かせるのだろうか、つまり、継続的な発達や成長はあるのか。
その答えは難しい。人間の子供は、何かを学ぼうとする好奇心も旺盛で、それをロボットがまねるのは極めて難しい。現状では、それをどう解決するのか、道筋はまだ見えないそうだ。
「フレーム問題」は、プログラムされていないとことはできないというコンピューターの弱みと、知識の豊富なロボットは、考えるばかりで動けなかった。というパラドックスも含む。
ロボットは、膨大なデータを収集し計算によって行為を導き出す。例えば、家の中で火事が起きた場合、その現場に近づき発火原因や熱量、匂いや空気の流れ、火事の進捗状況等々をデータ収集し生存率や緊急事態なのかを計算し…。
人は危険を察知すると、できるだけ速やかに逃げ出す。
「アフォーダンス」は、環境が動物に対して与える「意味」のことで、動物は獲得し発見する。ただし、「動物(人)をある行為に誘導するためのヒントを示す事」ではなく、それは知覚されたアフォーダンスということになる。
つまり、ロボットが人間の知能とより近づくためには、「アフォーダンス」を活用することかなと思った。
余談だが、あるゼミで担当教官に「アフォーダンス」を聞いたことがあった。
出始めは下手物のように言われていた時期があった。しかし、ロボットの研究が進むにつれ、より重要な学問領域になった。
朝日新聞グローブの人工知能を読むと
まだまだのようだ。
鉄腕アトムの実現は、いつのことやら
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