2012年10月12日

村上春樹氏は受賞ならず


 村上春樹氏がノーベル文学賞を受賞したら、何か書いてみようと思ったが、受賞を逃してしまった。その結果は、あぁ残念というよりも、スッキリとしない感じがする。

 僕は特に文学好きという訳でもない。むしろ疎いが、村上春樹氏と村上龍氏を交互に読んでいた一時期があった。おそらく同じ経験をした人も多いと思う。
 広告デザインプロダクションに勤めていた頃、先輩ディレクターからは、村上春樹氏の『風の歌を聴け』を勧められた。コピーライターからは、村上龍氏の『コインロッカー・ベイビーズ』を勧められたがこの本は読んでいない。読書は趣味でなかったが、当時、海外の作家で不条理文学のフランツ・カフカ、アンドレ・ジッド、アラン・シリトーの作品をのんびりと読んでいた。世界の中心には混沌があり、効果・効率的で正しいというシステムにも結果的に不条理の世界があった。いつの時代も同様だ。

 ちょうどその頃、勧めもあり両村上氏を約3〜4年間ほど交互に読んだ。面白かったが、なぜかそれから小説を全く読まなくなってしまった。

 村上春樹氏の小説は、何冊か読んだが細かい内容までは覚えていない。ただし、イメージ的には、物語が静かに始まり、全体のトーンは、静寂でクールであってもストーリーは強烈だったことを覚えている。だから、賑やかなイメージのある村上龍氏との対比が、おそらく相乗的効果をつくり、小説をより楽しく読めたのだろうと思った。

 村上春樹氏の読書後の感想は、霧深い鎮守の杜で手を合わせているイメージがある。しかし、その後何も変わらなかった。スッキリしないのは、いつのまにか自分自身の読後や実生活の感想になってしまった。
 たとえ、ノーベル文学賞を受賞してもしなくても、今は読んでいないが、村上春樹氏は好きな作家だ。
  

ノルウェーの森Norwegian Wood
(This Bird Has Flown)/The Beatles




posted by トモ兄 at 11:38| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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