2013年07月13日

朝からもKeith Jarrettを 突然の衝撃_2


Keith Jarrett
http://www.youtube.com/watch?v=8y498byv100&feature=share&list=RD02pqKtb712T0g

 キースをバックグランドというか空気の一部のようにして、再度、『妻と飛んだ特攻兵』谷藤徹夫の辞世の句を考えた。

「国敗れて山河なし 

生きてかひなき生命なら 

死して護国の鬼たらむ」


 杜甫は「春望」で、国敗れて山河在りと詠んだ。
このとき杜甫は43歳。官職を得、希望が叶う。ところが、戦争に巻き込まれ、囚われの身になる。国は荒れ果てる。
 それでも、山河は息を吹き返す。ふと気付くと、髪が抜けてしまい、簪が受け止められない。
 自然の無限な繰り返しと、有限であるが制限ある中で楽しむことができる、開かれた未来。
 老境の慨嘆であると思うが、春に望んだ。

 谷藤徹夫は、国敗れて山河なし 生きてかひなき生命ならと詠んだ。未来は閉ざされた。しかし、絶望の中で、国家、残された家族のために死を覚悟し、空へと消える。
 谷藤徹夫少尉(当時22歳頃)。妻・谷藤朝子(当時24歳頃)。

 特攻の日、見送りきた妻は夫に願った。

 滑走路を走る飛行機の後部座席に、さらさらと風になびいている長い黒髪が見えた。

 凄まじい、人生の幕引き。
 まるで、映画のワンシーンのように目に浮かぶ。
 閉ざされた未来であっても、一瞬に燃え尽きた。


posted by トモ兄 at 10:40| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ハート(トランプ)アフィリエイト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック