2013年11月16日

「絵のない画集」をご紹介


 メルマガを10誌ほどとっていたが、現在は「俳句読本」と「絵のない画集」の2誌。「俳句読本」は、感じたことを面白がりブログで紹介している。そんなのりで「絵のない画集」も紹介してみようと考えた。とても迷惑だと言われそうだが、そこはお愛嬌と言うことで。

 当初、「絵のない絵本」と勘違いした。僕は画学生でないが、絵を見るのが好きだ。だから、川谷香蘭版お月さまの物語に耳を傾けた。ほんとうでも想像でもかまわない。面白い物語は、僕にもその後の想像を誘う。初対面の人は、緊張感を伴うが、いい人を紹介してもらったなと思うこともあった。

 また、物語なので想像するのが「絵のない画集」の本来の趣旨かもしれない。しかし素晴らしいサービス精神。ありがたいことに、その物語の作品にアクセスでき鑑賞もでき、至れり尽くせりなのだ。

 それから、いろんな美術館を知ることも楽しみになっている。リタイアしてから、インターネットだけど訪ねてみようと思っている。

 まぐまぐの紹介文も載せます。
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「絵画鑑賞の本質は、その自由性にある」とむかしの人は言ったそうです。好きな絵を好きなように面白くみることを目指して、古今東西の絵画を紹介しています。このメルマガを読んで、あなたが素敵な絵に出会っていただければさいわいです。だそうです。
発行:『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/
【価格】無料【発行周期】毎月5、0のつく日【形式】PC・携帯向け/テキスト形式

それでは、「絵のない画集」の最新記事を楽しみましょう。
また、岩崎 巴人(いわさき はじん)は初対面なので、検索してみました。参考までに

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絵のない画集  第752回  2013年11月15日号

先回に続いて、中村政人氏の芸術論の紹介です。「純粋、切実、逸脱」これらが、芸術とそうでないものを区別するキーワードであるとして、「純粋」が研ぎ澄まされた人間力を感じさせるものであること、そして「切実」とは、生きていくうえでどうしても作らなければならないという思いの表出であり、たとえば震災で何もかもなくしたときに始める活動はとても切実である、と言える。三つ目は、「純粋」な精神力を抱き「切実」な表現活動をしつづけているものが、それまでに類を見ない「逸脱」した存在を生み出すとき、この逸脱の創造プロセスが重要である、ということです。たしかに、面白いとか、いい絵だと感じるものには、そうした要素があると思えることがあります。

 *中村氏の論考は「アール・ブリュット アート 日本」に所収。 
  http://tinyurl.com/kge7at4
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さて、今回の作品は・・・岩崎巴人 暁

 おれは恥ずかしい。恥ずかしくって仕方がないので、地面にもぐっているのだ、頭をかかえて、ひざをおりまげて。
 なにが恥ずかしいって、何もかもだ、おれの存在そのものだ。おれの顔、おれの手足、胴体、頭までもだ。
 おれのすること言うこと、うそばかりだ。不実極まる。女をだまし、男を裏切って来た。

 それが突然に、恥ずかしくなったのだ。だからおれは土の中に隠れた。地面の中では、ヘビがにょろにょろと、おれの腰のあたりを動いている。ふしぎなことに花が咲いている。きれいなはちすの花だ。  おまけに花びんだ、いや、それは酒のはいったとっくりだろう。
 するとこれは地面の下であっても、極楽なのだろうか。

 恥ずかしい男が、土の中でなにやらごにゃごにゃと、自分に都合のいいことを思ったりしているとき、地面の上では、大きなお日さまが昇っています、真っ赤な色をして。
 それは男の罪をすべて認めたうえで、男を地面の上へ、空のかなたへ連れて行こう、というものであろうか。
 罪は罪、報復の罰はなくてもよい。報復と復讐は、果てしない不毛な暴力の連鎖を生むだけだから、とお日さまは言う。
 しかし、お日さまの上の方には、なにやら、まがまがしい雲のうねりがあって、それはきっと恥ずかしい男に対する、これからの試練の数々をあらわしているのでしょう。
         *  *  *
 『暁』
 1978年の作
 国立国際美術館(大阪)
 縦100センチ、横80.3センチ
 http://search.artmuseums.go.jp/gazou.php?id=50455&edaban=1

 岩崎巴人(いわさき はじん)
 1917年生、2010年没
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興味を持たれた方は、まぐまぐで無料発行されています。


参考に
富山県水墨美術館 追悼 岩崎巴人展
http://www.pref.toyama.jp/branches/3044/exh_1107.htm

常設展「岩崎巴人 水墨画の世界」 | 館山市役所
http://www.city.tateyama.chiba.jp/hakubutukan/page100005.html

posted by トモ兄 at 03:09| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 文化・芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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