2014年05月06日

世界卓球2014東京 日本男子団体は、大会連続の銅メダル_2


これまでの感動や驚きの記憶は、更新された


●男子団体・準決勝
 〈ドイツ 3−1 日本〉

○ボル −16、5、4、12 丹羽
 オフチャロフ −8、16、6、−6、−8 水谷○
○フランチスカ 10、−7、−6、5、5 松平
○ボル 6、5、6 水谷

 まずは、監督及び選手、サポートされていた人たちにお疲れさまといいたいです。銅メダルを超えることができなかった無念さは残りますが、ほんとに選手たちは頑張ってくれたと思います。今回も記録は破られませんでしたが、僕の記憶は見事に更新されました。

 実際に試合は何度も会場で観戦しています。卓球ファンだったら当たり前ですね。古い話ですが、その中で記憶に残っている印象度の高い試合が2つあります。
 1つ目は、東京に来て初めて観戦した全日本卓球選手権で、「長谷川信彦対高島規郎」(1974)。
 2つ目が日韓定期戦で、「渡辺将人対朱世爀」(2004)の試合。

 そして、世界卓球2014東京大会準決勝〈ドイツ−日本〉「水谷準対オフチャロフ」の試合。2つ試合の感動や驚きを超え、僕の記憶を見事に更新させました。それほど、水谷とオフチャロフの試合は素晴らしかった。勝った瞬間、水谷は喜びのあまり床にひっくり返り、観客席では応援が最高潮に達しました。僕もその中にいて夢を見ているようでした。空間の使い方と多様なコース取り。攻撃とブロック。多様な球種やスピードの緩急。集中と分散力やエネルギーの維持。時には試合の流れを引き戻す対応力やリカバリー力。一人の選手がこんなに様々な戦略や戦術をコントロールできるのか。ファンタスティック!としかいいようがありませんでした。


 1974年に長谷川信彦は、高島規郎に破れるまで同じ選手に負けたことがありませんでした。僕はその2度目の試合を旧東京体育館で観戦。なぜ長谷川信彦が負けたのか、なぜあのような展開になったのか信じられなかった。その答えが分かったのが、それから約25年後の「卓球フォーラム」全国大会その前日の飲み会で、大阪の人に高島規郎がとった作戦を教わった。作戦はトラップで意識的に高いロビング上げ長谷川信彦に予定数まで決めスマッシュさせることだった。つまり、筋力とエネルギーを消費させる作戦だった。そのコーチの言った言葉は未だに覚えている。「長谷川も人の子だ。疲れる」。最後のゲームは高島がスマッシュを打ち始めた。長谷川はエネギーが消耗し、得意なロビングができなくなっていた。
 ちなみにシングルスで優勝したのは、高島規郎ではなく阿部勝幸だった。これがまた凄い試合だった。
 僕にとって、初めて観戦した全日本卓球選手権の試合はあまりも強烈な印象だった。

 それから、それを越えたショッキングな出来事で、渡辺将人が目の前で見せてくれたカット打ちでした。日韓定期戦の目的はキムテクスがお目当てで、田町の体育館で観戦。前年の世界選手権で準優勝した朱世爀も韓国のメンバーとして参加していました。
 渡辺将人は朱世爀と戦うことに。今から思うと大変申し訳ないと思いますが、渡辺将人は勝てるはずがないと思った。ところが、その試合で見た渡辺将人のストップは、ほんとに小さく見事に止まった。また、表の選手がカット打ちを早いドライブで返球するのも初めて見た。渡辺将人は朱世爀に完勝した。渡辺将人には神がかり的技術があった。 ちなみに、日本選手の代表メンバーには、世界卓球男子監督の倉嶋洋介もいた。
 このときの驚きは忘れられない。その後、全日本卓球選手権で観戦しても、渡辺将人のカット打ちは、やはりずば抜けて上手かった。彼のカット打ちはもっと評価されるべきだと思った。とにかく、渡辺将人はカットマンに強かった。


 
「水谷対オフチャロフ」の試合は、

僕の感動や驚きの記憶を更新させた。


 去年の全日本選手権を前にし、水谷の近況をネットで調べていて、その時にロシアプロリーグの動画を見た。体の動きはスピードアップ。バックハンドの技術も改善されていた。その時、(ヘボ)ファンとはいい加減なもので、全日本卓球選手権の始まる前に、水谷の返り咲きを確信した。しかし、これまで以上のスピードアップは、同時にエネルギー消費とより高い集中力の維持を意味した。

 余計なお節介だが、1979年の世界選手権のことを思い出した。
 郭躍華は、中国のエースとして期待を一身に背負い、応えようとした。もちろん優勝しかない。彼は驚異的なフットワークを活かしファアドライブで得点する。ところが、コーチ陣はもっとショートを多用することを指示したが(当時の試合は、団体戦とシングルスが同時開催)、彼のプライドがそれを許さなく動き回った。その結果、郭躍華はエネルギー消耗と体に異変を起こした。中国は団体戦に敗た。郭躍華は個人決勝戦で、太ももに痙攣を起こし途中棄権。その時に優勝したのが小野誠治だった。郭躍華は自業自得であったが、この時の小野誠治は、まだ全日本のシングルスの優勝経験もなかったが、神がかり的な強さがあった。郭躍華は翌年東京に来てとある人に挨拶に来たそうだ。その時に、僕は、わざと負けたと言った。あのときに試合を続ければ勝っていたが、選手生命が終わっていたと言ったそうだ。僕はそれを聞いて、元日本デザインセンターのカメラマンであった友人が、絵ハガキにして送ってくれた郭躍華を破り捨てた。それから確かに確かに、郭躍華は2回連続シングルスで世界チャンピオンに輝いた。

 今回の世界選手権では、チームメイトの出来次第で、日本のエースとしてのプレッシャーとエネルギーが激しく消耗される水谷の精神力と体力が不安材料だった。それだけでない、僕は郭躍華と同様なことが、起こるのではないかと心配した。

 そういう状況の中で、
 WR4位  オフチャロフ(ドイツ)と
 WR10位 水谷隼(日本)の第2試合が始まった。
 ※(2014.04.04 ITTF〈国際卓球連盟〉発表)

 結果は、フルセットの激闘の末、最終ゲーム8本で水谷が勝利した。

世界卓球2014 男子決勝トーナメント準決勝「日本 VS ドイツ」
水谷隼対オフチャロフ 39:30→1:35:25
※いずれ、この2試合を卓球スコア図?を使って分析したいと思っています。
 2試合は、どこが違うのか?


 





 僕たちのゴールデンウイークが始まった_4で、卓球トレンドを考えました。女子の場合は、技術面や体力面での男性化。男性の場合は、一つの例として2球目(レシーブ)攻撃を書きましたが、戦略・戦術面での時空の新たなコントロールという言葉しか思いつきません。しかも瞬時に判断し組み立てる。

 もちろん時空とは、時間と空間のことで、具体的な例が「水谷対オフチャロフ」の試合に、新たにコントロールされた作戦や技術が含まれていうように思います。つまり、従来の延長線上の試合ではあのような大きな感動や驚きはあり得ません。

 また余計なことをいいますが、トレンドはやはり進化のひとつだと思います。
進化は、無駄な動きを発見し省き、新たな動きを加えることによって、パフォーマンスの最大化を図る。

 水谷は改善をコツコツ積み重ねている選手だと思います。
 素晴らしい日本のエースです。

 松平や丹羽も素晴らしいです。日本卓球をこれから支える二人ですが、敢えて言うと

 松平は馬琳に勝った時のパフォーマンスをピークにしないことです。とても気になったことは、逃げ切る(勝ち切る)ための重要なシーンで、なぜしゃがみ込みサーブを使わなかったの理由です。このことについては、天才松平も再考すべきです。松平は新陳代謝の激しい世界を目指すのだから、思い切った脱皮も必要です。脱皮を繰り返す昆虫がいますが、できないと死を意味するそうです。人の場合はないですが、試みや対応力が欠如した場合、成長や進化のスピードが急激に減速することが推測されます。

 丹羽の場合は、確かに中陣からのしのぎがアップ。解説者は、戦術追加を褒めていましたが、それは本音なのか疑問ですね。彼の本領発揮できる時空とは、中国選手も手が出せないような、新たな距離感とスピードの領域だと思います。天才丹羽も再考すべきです。

 日本を代表する松平や丹羽のスタイルは誰にも似てない思います。そこが素晴らしく、またそこに可能性を秘めています。マイニングですね。駄洒落ですが、自分現在進行形。自分自身の金鉱採鉱計画ですね。卓球ファンにとって、水谷、松平、丹羽選手は宝物です。彼らが自分自身の金脈を発見採鉱し磨いている間は、卓球ファンは必ず応援します。
 
 過去は変えられませんが、自分自身と未来は変えられるそうです。
 最後に、日本卓球選手の活躍を十分に堪能しました。感謝です。


 久しぶりに長文失礼_(._.)_

 あぁヘボコーチとして、言いたい放題いってしまった。
 アホだと思ったら無視してください。あしからず

posted by トモ兄 at 06:53| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 卓球ヘボコーチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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