2015年11月11日

時間ができたので、リー・ジャオ対朱雨玲の感想


 おそらく、9・10月は1年間で最も忙しい時期でなんとか乗り切った。現在は1週間ほどお休みをいただいている。
 こういう経験は独立してから初めてで、気が向いたら書くかもしれない。 

 そういえば、感想をアップしようと思っていた。
リー・ジャオ(オランダ)4-2 朱雨玲(中国)
8、ー9、9、8、ー2、10 

 この試合は大番狂わせになった。
 なぜ、そんなことが起こったのだろう。

◎リー・ジャオ(オランダ)●世界ランキング:27位(15.10時点)→20位(15.11時点)●生年月日:1973年01月15日 42歳  
◎朱雨玲ジュユリン(中国)●世界ランキング:3位(15.10時点)→2位(15.11時点)●生年月日:1973年01月15日 20歳

 この試合の動画を5回も観戦してしまった。こんなことは、ケ亜萍(トアヒョウ)対陳静(チンセイ)ビデオ観戦以来の出来事で、とても珍しい。

 この試合は、当時世界ランキング3位と27位との対戦で、しかも次代を担う中国ナショナルチーム20歳の選手と、ナショナルチームに選ばれなく、現役を退いたがオランダに渡り現役復帰した42歳の選手の戦い。常識的には、世界のトップを目指す選手と下り坂の選手の戦い。中国が過去につくりあげたペンホルダーによる戦術と、最新のシェークハンドによる戦術の戦いと捉えることができる。勝敗は見えていた。ところが結果はその逆になった。

 つまり、中国が作り上げた過去の戦術が最新の戦術を負かしたと考えることもできる。そこに大番狂わせの理由があると思った。

 最近、卓球の試合をそれぞれの選手のフェイク技術で観察するようになった。ある選手のフェイクはサーブに特徴があり、ある選手のフェイクはフォアハンドに特徴がある。打法は全身打法から上半身打法なり、足の踏みだし方向性や肩の開き方でのフェイクよりも、打球の最終局面である手首の動き(回転)で打つことが多くなり、より打球のコース取りが分かりづらくなった。
 そのためなのか、選手による卓球台の位置どりがセンター方向へ移動したように思える。つまり、センターの位置取りは、フェイクによる分かりづらいコース取りに大きく振られることを防ぎ、空きスペースを最小限に抑える効果がある。ただし、その分より体に近いセンターの技術が難しくなることもある。

 ところがそんな状況にも関わらず、より対戦相手を左右に大きく移動させるためには、サイドラインを切るコース取りが必要になってくる。その上でファアハンドによる決定球を打つための準備球としてのフェイクの技術が効力を生む。
 得点を獲得するために、3球目攻撃は効果的だしとても目立つ攻撃だが、世界レベルの試合で得点を得るための攻撃は5球目以降の戦術に変化しつつあるように思えた。

 なぜ、リー・ジャオが朱雨玲に勝てたかの理由の一つに、フェイク技術の差があった。

 リー・ジャオ対朱雨玲の動画で、サイドラインの切り方やフェイク技術を準備球とする攻撃の組み立て方に着目し、観察するとまた違ったことが見えてくるかも知れない。
posted by トモ兄 at 04:12| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 卓球ヘボコーチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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