2016年02月21日

今日の俳句読本 海苔(のり)と切れ目は?


 海苔あぶりながら話のつづきかな 久保田 万太郎

>俳句には、「一物仕立て」と「取り合わせ」の2つタイプがあり「地の文」も含め、分かる範囲で「切れ目は?」を紹介してみたい。
 と言ったものの、実はよく分かっていない。

 おそらくこの俳句は「一物仕立て」?で
 切れ字が(かな)。
 切れ目(/)は、

 /海苔あぶりながら話のつづきかな/

 「地の文」は小説で言うと分かりやすい。「◎◎」の会話以外の文が「地の文」にあたる。俳句には切れ目の前後に見えない「地の文」があるようだ。ただし、その「地の文」をなんとかして捜しだし解釈するよりも、切れ目の時間というか間を楽しんだ方がいい。

 ところで、久保田 万太郎さんは
 何に気づいたのだろうか。
 余計なお節介だが、見えない「地の文」を想像する。
 
 さて、海苔をあぶりながら話しをできるだろうか。
 まず、注意しないと焦げてしまう。磯野の香が立ってくると、その香りに誘われて、何か浮かんで来ることもある。そして、話のつづきかなと柔らかな切れ字で余韻を残していて、たっぷりとした時間があるように感じる。

 どこかの料理屋さんだろうか、料理人が海苔をあぶりながら、その客が春の磯の香りを聞いているように感じた。その姿は、会話を楽しんでいるようにも見えた。

 久保田 万太郎さんもそんな風景を眺めお酒を飲みながら、何かを思い出したり春のノンビリとした時間を楽しんだのか。

 この句を読むと、磯野の香が広がります。
 僕は、温かいご飯。
 あるひとは、話のつづきかな。

ラベル:時間
posted by トモ兄 at 07:15| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック