平成28年度全日本卓球選手権シングルスの決勝戦をテレビ観戦した。昨年は東京体育館で決勝戦を観戦していて、今年も女子の決勝は石川対平野となり、平野美宇が初優勝を飾った。
卓球 全日本選手権2017 女子決勝 石川佳純 vs 平野美宇
https://youtu.be/MFY_EAE-w1I
https://youtu.be/MFY_EAE-w1I
僕にとっては昨年のイメージが強くて、平野美宇はまだ勝てそうにないと思った。あまりにも神経質で精神も体も細く感じた。ところが、今年の平野美宇は違っていて、超攻撃型の卓球スタイルに変身?していた。
僕が思ったイメージは、中国選手の劉詩ウェンに近かった。劉詩ウェンは前陣で超攻撃型スタイル。しかも、両ハンドはブロックするイメージよりもスイング(アタック)する。平野美宇も前陣でしっかりスイング(アタック)していた。しかも筋力トレーニングを取り入れたらしく、確かにボールのパワーもアップ。また何よりもピッチが早かった。加えて、あの超攻撃型スタイル支える精神力も養っていた。
信じられないが今回の女子決勝戦では、ワールドランキング4位の石川佳純に勝ち目はなかった。石川佳純はピッチの早さに対応できる能力はオリンピックなどで証明ずみだったが、平野美宇の早いピッチにはついていけなかった。またレシーブのフリックによる2球目攻撃とバックハンドが素晴らしく、ノータッチもあったり、スイングすることよりもブロックするのがやっとだった。戦術の手詰まり感は、石川佳純が試合中に何度か唖然とする姿が物語った。
また、超攻撃型スタイルはハイリスク・ハイリターンでもある。平野美宇はフォワ攻撃の単純なミスを重ねた。にも関わらずの石川佳純に勝利したことは、平野美宇の伸びしろを強く感じざるを得ない。
平野美宇(9位)と残念な成績に終わった伊藤美誠(WR8位)は、東京オリンピックまっしぐらで、とてもラッキーな巡り合わせだ。同じ目標を持つ二人にとって、まさに成長を加速させる。
今回、石川佳純は準優勝に甘んじたが、まだまだ実力No.1の選手で、巻き返しを期待したい。新旧の激突は日本女子卓球を必ずもっと強くすると思った。
最後に、平野美宇についての(自己)評価で
まとめ結びたい。
平野美宇はテレビのインタビューでこんな趣旨のことを言った。
これまで、恵まれた順調な卓球人生を歩んできた。ところが、リオオリンピックではサポートメンバーで試合に出場できなかった。練習会場では球拾いをした。この初めての屈辱感と悔しさが、今回の全日本女子シングルスの優勝につながった。
JOCエリートアカデミーの総監督の宮崎氏は
普段の大人しい口調と卓球するときのスピード感のギャップがとても不思議だ。
卓球王国2017号2月号の表紙を飾った平野美宇のそばに、
大きなフォントでレイアウトされた見出しは
とても印象的だった。
「私は日本のエースに
なりたい」
なりたい」