2020年01月27日

実話映画『ある女流作家の罪と罰』の感想

『ある女流作家の罪と罰』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=7wcnStDJeLg

 ストーリーは、伝記作家のリー・イスラエルが、かつてはニューヨーク・タイムズのベストセラーリストにも選ばれるほど、物書きとしての才能と名誉を手にしていたが、50代に突入した今では全く売れなくなった。作家人生が終わることは、ニューヨーク暮らしの彼女に重くのしかかり、家賃も払えなくなり生活は困窮。仕方なく古本や大女優から贈られた手紙などを売りに出かけるようになる。そんな時に、私的な内容が書かれた手紙ほど高く売れるらしいと気付く。

 イスラエルは一線を越える。作家としての文才を武器に著名人になりきって、でっち上げの手紙を大量に捏造。しだいにコレクターの間では要注意人物となり、FBIからは文章偽造を疑われ、とうとう捕まってしまう。

 ところが、彼女はそこにやり甲斐を感じ始める。つまり、才能の枯渇や満たされぬ創作意欲、生活の危機的状況などが理由に挙げられるが、「私が創った偽物は、本物よりも価値がある」と浅はかなプライドを持ち始める。つまり、彼女にとって捏造することは、作家としての自信を取り戻すための手段になり、生きるための立派な創作活動になってしまった。そこに、哀れさを感じてしまう。

 イスラエルに、共感や同情することは少ないが、なぜかどんどんこの物語に引き込まれて行く。それはなぜだろう。犯罪に手を染めることはなくても、似たような人は身近にいたように思える。また、自分自身にもありがたくないこの落とし穴は用意されている。気を付けないと。

 50歳の独身女性の孤独と才能の枯渇。生活の危機的状況と困窮。そして捏造という哀れな創作活動と犯罪。

 リー・イスラエルは、プライドが高く無愛想で人付き合いに興味がなく破滅的だったが、それでも若干の友情は持ち合わせていて、ユーモアもある。一生懸命に生きる姿を見ると、悲劇的でありながら喜劇にも見えてくる。
 
 「私が創った偽物は、本物よりも価値があるのよ」
 つまり、オリジナルをフェイクは超えられない。
  
 リー・イスラエルは、2014年に他界した伝記作家で、実話映画『ある女流作家の罪と罰』で描かれている。
 映画の原作は、彼女自身が自伝としてまとめた著書で、原題は『Can You Ever Forgive Me?』となっている。
 「私を許してくれますか?」

 あなたはその?にどう答えるのか。
 その答えが、この映画の感想となる。

 他の映画紹介サイトも参考にしながら考えた。
 よく書いてるが、見る前と見た後でどんな変化が起こるか。

 人の賞味期限をどう捉え、
 100歳を生きる時代、どう生きる?
 
posted by トモ兄 at 02:44| 東京 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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