2008年02月03日

■50歳のスポーツ 卓球ヘボコーチ_1

卓球の目的は、健康維持とストレス解消だった。それと、いい汗を流した後のノミニケーション。
そんなスタイルが、50肩になってから急変した。50肩の経験は初めてで、こんなに痛いものだとは想像もできなかった。それでも月に2回ほど、地元のクラブ練習会場へ通った。
ちょうどその頃、高校生の少年と知り合うことになる。彼は以前から練習に来てたようだが、特に興味はなかった。その彼が僕に、こんな質問をした。

 試合の組み立て方法が分かりません。
 どうすればいいのですか?

面白いことを聞く少年だなと思った。その意味は二つあって、一つは試合の組み立て方を聞かれたのは初めてで、二つめはそんなことよりも技術的に未熟だった。僕はそのギャップが面白く、また問題意識をもっていることを気に入ってしまった。50肩をきっかけに指導することを引き受け、それから約6ヶ月間コーチをすることになる。

まずは、少年の卓球環境とか目標を聞いた。
驚いたことは、三年生時に後輩が二人ほど入部するまで、卓球部員は彼一人。学校ではマシン相手に練習。学校を終えてから、一般の人たちが練習している体育館を探しだし、毎日違ったところへ通い、いろいろな人に指導を受けていた。これまでの試合成績は1回戦ボーイらしい。技術的には最も重要なフォアハンドの打ち方に問題があり、ドライブスウィングとミート打ちが混ざったよくあるパターンだった。つまり、中途半端なスウィングのため、ドライブもスマッシュもその威力が増す可能性が低いため、得点源である技術が乏しかった。しかし、なぜかバック側のブロックは優れていた。目標を聞くと、まずは3回戦突破で、高校生の最後の夏、国公立の試合で入賞を目指したいとのことだった。一人卓球部員はその目標で3年間、練習を続けていた。

その頃、僕は仕事が忙しく週1回ぐらいしか指導できない。また、50肩のため、実際に自分自身の身体を動かして見せることができない。週1回の練習で彼に何をできるだろう。そこで、以前コンセプトワークという講座を受けていて、思い出しながら、実際の指導方法と同時にコーチについて考え始めた。また卓球本も読み、卓球日記も不定期だが書いた。期間は、彼が目標とする最後の夏まで6ヶ月。2種類のスウィングを正確に振れるように指導を始めた。

こんな真面目にコーチするとは夢にも思わなかったが、
彼のヤルキがそうさせた。
ちょっと大袈裟かもしれないがテーマも考えた。

◎テーマ(コーチとしての基本定義)
 (試合で)彼のパフォーマンスを最大化させるために
 技術と戦術をコーチングすること

 ※練習方法は、彼の成長に伴いレベルアップさせた。
  練習日は週1回だったが2回にまでなった。
  練習方法は練習パートナーを探し、彼の後ろや横について
  口頭でアドバイス。
  技術的なことはその場で伝えた。
  そして、僕の一方的な押し売りにならないように、
  お互いに話し合いながら、彼にも考えさせるようにした。
  但し、多くの練習試合をしなければ強くなれないがどう
  しても顔見知りの一般の人が多く、
  同学年の学生の中でもまれてなかった。
  このことがもっとも不安材料だった。

◎プロジェクト(コーチの立場で)
 名   称:3+プロジェクト
       (国公立高校シングルス3回戦突破)
       ※3回戦突破はすぐに達成することになる
 メンバー :彼と僕(サブ活動として協力者が数名)
 制限時間 :2月14日から8月16日までの6ヶ月間
 予   算:なし
 ミッション:彼のパフォーマンスを最大化させるための
       コーチング活動

◎スケジュール(指導の手順)
 1 技術(スマッシュとドライブ)の強化
 2 戦術(システム練習)の理解と実践
 3 技術(スマッシュとドライブ)の最大化
 4 戦略(作戦の組み立て方)の理解と実践
 5 目標(試合でパフォーマンスを最大化)の達成

6ヶ月間、様々な練習と戦術や戦略などをいっしょに考えた。
精神的な話しや集中についても話し合った。ミニ合宿もした。

1回戦ボーイだった彼は、目標の試合の前哨戦インターハイ予選で5回戦まで進み、3回戦突破は達成してしまった。このことは大きな価値があり、私立高校も参加していて、国公立の試合よりもレベルが高い。その頃、僕の50肩が回復し直接指導を始めた。彼の能力やボールの威力は、指導する前と較べると数段上がっていた。
しかし、心配事もあった。負ける時の試合は、技術的なことよりも精神的なタフさのなさが原因であることが多い。それでも5回戦まで進んだことは、お互いの自信になった。また、制約条件の中で、できる限りのことをおこなった。

さあ、いよいよ目標の試合になる。

ラベル:スポーツ
posted by トモ兄 at 18:29| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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